母斑細胞母斑とはどんな病気か
母斑細胞母斑は、皮膚の中でメラニン色素に関係する細胞が集まってできる良性の皮膚腫瘍です。
一般には「ほくろ」と呼ばれ、顔、首、体、手足など、体のどこにでもできます。生まれつきあるものもあれば、幼少期から思春期、成人後に目立ってくるものもあります。
色は黒色、茶色、肌色に近いものなどさまざまで、平らなもの、少し盛り上がるもの、毛が生えているものなどがあります。
多くは良性ですが、急に大きくなる、色や形が変わる、出血するなどの変化がある場合は、悪性黒色腫などとの鑑別が必要です。
主な症状
母斑細胞母斑では、次のような所見がみられます。
・黒色、茶色、肌色に近いできもの
・平らなほくろ
・盛り上がったほくろ
・毛が生えているほくろ
・顔、首、体、手足などにできるほくろ
・服やマスク、ひげ剃りでこすれて出血・炎症を起こすほくろ
多くは痛みやかゆみを伴いません。ただし、こすれて出血する、痛みがある、短期間で大きくなる、色むらが出てきた場合は診察をおすすめします。
検査・診断
視診・触診
まず、ほくろの色、形、大きさ、盛り上がり、硬さ、出血の有無などを確認します。
ダーモスコピー検査
ダーモスコピーは、皮膚の表面を拡大して観察する検査です。肉眼では分かりにくい色素の分布や構造を確認し、良性の母斑か、悪性黒色腫などを疑う所見があるかを判断します。
病理検査
悪性の可能性が否定しきれない場合や、切除した場合には、必要に応じて病理検査を行います。
病理検査では、切除した組織を顕微鏡で詳しく確認し、母斑細胞母斑か、他の皮膚腫瘍か、悪性所見がないかを調べます。
おやまつクリニックのホクロ治療
手術による切除
局所麻酔を行い、ほくろを切除します。
体のどの部位でも手術可能です。
くり抜き法、くり抜き半寄せ法、切除縫合法どの手術方法を行うかは、診察でほくろの状態を確認したうえで、部位、大きさ、深さ、悪性を疑う所見の有無、整容面への配慮をふまえて治療方法を検討します。
半寄せ、もしくは縫合した場合、通常は7日目に抜糸を行います。
基本的に受診当日に手術可能ですが、次のような場合は後日の処置になることがあります。
・ほくろ切除が多部位、多数にわたるとき
・悪性黒色腫などとの鑑別が必要な場合
・病理検査や手術計画を慎重に立てた方がよい場合
・当日の予約状況により処置時間の確保が難しい場合
レーザー治療について
当院では基本的にほくろのレーザー治療は行っておりません。
・再発する可能性が高い
・病理組織学検査が行えない
などの理由より、炭酸ガスレーザーでの蒸散は行っておりません。
手術の合併症、リスク
・感染:細菌感染により赤く腫れたり熱を持ったりします
・出血:術後に創部から出血することがあります
・内出血:2週間程度で自然に吸収されます
・創部離開:しっかり縫い閉じた傷が開いてしまうことがあります
・傷あと:時間とともに目立ちにくくなりますが、ゼロにはなりません
・肥厚性瘢痕:首や体、四肢などよく動かすところは傷あとが赤く盛り上がる可能性があります
手術後の注意点
・当日は運動、飲酒、長湯、サウナは控えてください。
・きずは清潔に保ち、医師の指示に従って軟膏やテープ処置を行ってください。
・縫合した場合は、部位に応じて後日抜糸を行います。顔は1週間前後、体や手足は1〜2週間前後で抜糸することが多いですが、部位や状態により異なります。
・傷あとの赤みや硬さはしばらく残ることがありますが、多くは6か月程度かけて少しずつ落ち着きます。
・きずあと、赤み、色素沈着、へこみ、盛り上がり、再発が起こることがあります。

ほくろが気になる方、急に大きくなったほくろがある方、出血を繰り返すほくろがある方は、一度診察で状態を確認することをおすすめします。
当院では、ダーモスコピーなどを用いて診察し、必要に応じて手術・病理検査を検討します。小さな病変では診察当日に処置できる場合もありますが、部位や大きさ、予約状況によっては後日の処置となることがあります。
ご希望の方は、LINE予約、WEB予約で「形成外科・皮膚科のご予約」→「皮膚腫瘍の診察・手術(初診)」をご予約ください。