注入治療|コラーゲン注入・ヒアルロン酸注入
しわやくぼみ、目元の影、顔のボリューム低下は、皮膚の薄さ、骨や脂肪の変化、たるみ、表情筋の動きなど、複数の要因が重なって目立つようになります。同じように見えるお悩みでも、適した治療は一人ひとり異なります。
当院では、顔全体の骨格、脂肪の位置、皮膚の厚み、表情の動き、過去の治療歴などを診察したうえで、必要に応じてコラーゲン注入またはヒアルロン酸注入をご提案します。過度なボリュームを加えるのではなく、周囲になじむ自然な変化を目指して、必要量を慎重に判断します。
このページでは、当院のフィラー注入治療である「コラーゲン注入」と「ヒアルロン酸注入」についてご案内します。ボツリヌストキシン注射や水光注射は目的や作用が異なるため、それぞれの個別ページをご覧ください。
※いずれも健康保険が適用されない自由診療です。効果や経過、必要な量・回数には個人差があります。
どんな施術か
注入治療は、細い針または先端の丸いカニューレを用いて、皮膚や皮下組織の適切な層へ製剤を少量ずつ注入する治療です。切開を伴う手術と比べると施術時間やダウンタイムが短い傾向がありますが、顔には重要な血管や神経があるため、解剖を踏まえた慎重な診察と注入が必要です。
注入した製剤は時間とともに吸収されるため、効果は永久ではありません。また、注入治療だけですべてのしわやたるみを改善できるわけではありません。原因によっては、外用治療、ボツリヌストキシン注射、レーザー・高周波治療、糸リフト、手術などが適している場合もあります。
コラーゲン注入
コラーゲン注入は、皮膚のハリや弾力を支えるコラーゲン製剤を、気になる部位へ少量ずつ注入する治療です。当院では、豚由来の高純度Type Iアテロコラーゲン製剤「Collaju(コラージュ)」を使用しています。
皮膚の浅い層にある細かいしわや、目元など皮膚の薄い部位へなじませやすいことが特徴です。大きく輪郭を変える治療というより、繊細な部位の浅いくぼみや小じわを目立ちにくくする目的で用います。
アテロコラーゲンとは、免疫反応に関与しやすいコラーゲン末端のテロペプチド領域を処理したものです。ただし、アレルギー反応の可能性を完全になくすものではありません。ブタ由来成分にアレルギーがある方には使用できません。
コラーゲン注入について詳しくはこちら
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入は、水分を保持する性質を持つヒアルロン酸製剤を皮膚や皮下組織へ注入し、しわや溝、ボリューム低下を内側から補う治療です。当院では、ガルデルマ社の国内承認製剤「レスチレン®ディファイン」、「レスチレン®リファイン」、「レスチレン®リフト」を注入部位によって使い分けています。
主に、ほうれい線、マリオネットライン、口元のしわ、額や顎やこめかみ、フェイスラインなどに対して使用します。治療直後から変化を確認しやすい一方、直後は腫れやむくみの影響があります。通常は数日から1~2週間ほどかけてなじんでいきます。
ヒアルロン酸注入について詳しくはこちら
コラーゲン注入とヒアルロン酸注入の違い
| 比較項目 | コラーゲン注入 | ヒアルロン酸注入 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 浅い小じわや皮膚の薄い部位を自然になじませる | しわ・溝や失われたボリュームを補う |
| 検討することが多い部位 | 目の下、目尻、口元、頬の細かいしわ | ほうれい線、マリオネットライン、頬、こめかみ、額、顎など |
| 変化の現れ方 | 注入直後から数日で確認しやすい | 注入直後から確認しやすいが、腫れが落ち着いてから評価する |
| 持続の目安 | 当院では約2か月を一つの目安としてご案内 | 製剤・部位・注入量により、数か月~1年程度が一つの目安 |
| 製剤を分解する治療 | ヒアルロン酸のような分解酵素はない | 状況によりヒアルロニダーゼによる分解を検討できる。ただし、すべてを直ちに元へ戻せることを保証するものではない |
| 国内での承認状況 | Collajuは国内未承認の医療機器 | レスチレン®ディファイン・リファインは国内承認医療機器。 |
どちらが優れているというものではありません。しわの深さ、皮膚の厚み、希望する変化、既往歴などを確認し、適した製剤と注入量を判断します。
適応となる肌悩み
目元の小じわ・浅いくぼみ
目の下や目尻は皮膚が薄く、乾燥や加齢による皮膚の菲薄化によって細かいしわや影が目立ちやすい部位です。浅い小じわやくぼみには、コラーゲン注入を検討することがあります。
ただし、目の下のクマは、色素沈着、血管の透見、眼窩脂肪の突出、皮膚のたるみなどでも生じます。症状によっては、注入治療以外の方法が適しています。
ほうれい線・マリオネットライン
頬のボリューム低下や組織の下垂により、鼻の横から口元にかけてのほうれい線や、口角から顎に向かうマリオネットラインが目立つことがあります。ヒアルロン酸で溝や周囲の支えを補うことで、線を目立ちにくくできる場合があります。
浅い細かな線にはコラーゲン、ある程度の深さやボリューム低下を伴う溝にはヒアルロン酸が向くことがありますが、診察で判断します。
頬・こめかみ・額のボリューム低下
加齢に伴う骨格や脂肪の変化により、頬やこめかみがくぼみ、疲れた印象に見えることがあります。ヒアルロン酸で失われた支えを補う治療を検討することがあります。顎・輪郭のバランス
顎や下顔面のバランスを整える目的で、ヒアルロン酸注入を検討することがあります。
注入治療だけでは改善が難しいことがある症状
次のような場合は、他の治療を優先または併用することがあります。
- 表情をつくったときに強く出るしわ
- 皮膚の余りや組織の下垂が強いたるみ
- 眼窩脂肪の突出が主な原因となる目の下のふくらみ
- 色素沈着や血管の透見が主な原因となるクマ
- 炎症のあるニキビ、湿疹、皮膚感染症
- 深い瘢痕や強い皮膚の凹凸
当院で行う治療
コラーゲン注入|Collaju(コラージュ)
当院では、豚由来の高純度Type Iアテロコラーゲン製剤を使用します。目元や口元の細かいしわ、浅いくぼみなどに対して、皮膚の状態を見ながら少量ずつ注入します。
| 施術内容 | 料金(税込) |
| コラーゲン注射 0.1mL | 11,000円 |
詳しくは「コラーゲン注射」のページをご覧ください。
ヒアルロン酸注入|レスチレン®ディファイン・リファイン・リフト
当院では、表情の動きになじみやすい柔軟性を持つレスチレン®ディファインとレスチレン®リファインを使用しています。ほうれい線、マリオネットライン、口元のしわなどを中心に、部位や目的に応じて製剤を使い分けます。額や顎、こめかみなどしっかりとしたリフトアップを目指したい場合はレスチレン®リフトを使用します。
| 施術部位・使用量 | 料金(税込) |
| 額(2mL使用) | 77,000円 |
| こめかみ・頬・ほうれい線・マリオネットライン・顎(1mL使用) | 55,000円 |
詳しくは「ヒアルロン酸注入」のページをご覧ください。
※上記とは別に、初診料3,300円または再診料1,100円がかかります。
※必要な量は部位や状態によって異なります。診察前に過量の注入や特定の仕上がりをお約束することはできません。
当日処置が可能か
診察で適応があれば診察当日にコラーゲン注入またはヒアルロン酸注入を行うことができます。
ただし、注入部位や必要量、皮膚の状態、アレルギー歴、内服薬、過去の注入・手術歴、当日の予約状況によっては、後日の施術をご案内します。初診当日の施術を確約するものではありません。
他院で注入した製剤が不明な場合、注入部位に炎症や強い腫れがある場合、治療方針を慎重に検討する必要がある場合は、当日の施術を見合わせることがあります。
治療前にお申し出いただきたいこと
次に該当する方は、治療を受けられない場合や、慎重な判断が必要となる場合があります。診察時に必ずお申し出ください。
- 妊娠中、妊娠の可能性がある、または授乳中の方
- ブタ由来成分にアレルギーがある方(Collaju)
- ヒアルロン酸製剤、連鎖球菌由来タンパク、リドカインなどに過敏症の既往がある方
- 注入部位にニキビ、湿疹、発疹、感染、腫瘍などがある方
- 強いアレルギーやアナフィラキシーの既往がある方
- 自己免疫疾患、免疫抑制状態、重い肝・腎疾患などがある方
- 出血しやすい体質、または抗凝固薬・抗血小板薬などを使用中の方
- ケロイドや肥厚性瘢痕、色素沈着を生じやすい方
- 口唇ヘルペスなどの既往がある方
- 過去に顔の手術、糸リフト、脂肪注入、ヒアルロン酸・コラーゲン・非吸収性製剤などの注入を受けた方
- 近い時期に歯科治療、レーザー治療、ピーリングなどを予定している方
服用中の薬やサプリメントは、自己判断で中止しないでください。休薬の必要性は、薬を処方している医師と相談して判断します。
治療後の注意点・副作用
治療後の過ごし方
- 当日は注入部位を強く押したり、こすったり、自己判断でマッサージしたりしないでください。
- 洗顔やシャワーは当日から可能ですが、熱いお湯や強い摩擦は避けてください。
- メイクは針穴からの出血が止まっていれば可能な場合がありますが、感染や摩擦を避けるため、注入部位へのメイクは原則として翌日からをおすすめします。
- 施術後24時間は、飲酒、激しい運動、長時間の入浴、サウナ、強い日差しや高温環境を避けてください。赤みや腫れが続く間も無理をしないようにしてください。
- 腫れが気になる場合は、清潔な布越しに短時間、軽く冷やしてください。冷やしすぎによる凍傷に注意してください。
- エステ、顔のマッサージ、歯科治療、レーザー・高周波治療などの予定がある場合は、施術前後の間隔を確認してください。
比較的よくみられる症状
赤み、腫れ、むくみ、痛み、圧痛、かゆみ、針穴、出血、内出血、違和感、軽い凹凸などが生じることがあります。赤みや腫れは数日程度、内出血は1~2週間程度で目立ちにくくなることが多いものの、個人差があります。
その他に起こりうる副作用・合併症
- しこり、硬結、結節、肉芽腫
- 凹凸、左右差、過矯正、矯正不足、不自然な輪郭
- 感染、蜂窩織炎、膿瘍
- アレルギー反応、過敏症、遅れて生じる炎症や腫れ
- ヘルペスの再活性化
- 感覚の鈍さ、しびれなどの神経症状
- 色調変化、炎症後色素沈着、瘢痕
- ヒアルロン酸が浅く入った場合の青み(チンダル現象)や製剤の移動
- コラーゲン製剤によるアレルギー反応
まれですが重い合併症
注入材が血管内へ入る、または血管を圧迫すると、血管閉塞、皮膚の虚血・壊死、潰瘍、瘢痕を生じることがあります。ごくまれに、視力低下・失明、脳梗塞などの重大な合併症が報告されています。
次の症状がある場合は、様子を見ず、直ちに当院へご連絡ください。
- 通常とは異なる強い痛み、または時間とともに増す痛み
- 皮膚が白くなる、まだら・網目状に変色する、暗紫色になる
- 水疱、びらん、急速に広がる腫れ
- 目の痛み、かすみ、物が二重に見える、視力低下などの視覚異常
- 発熱、膿、強い赤みや熱感
未承認医療機器・承認範囲外使用について
Collaju(コラージュ)について
国内未承認の医療機器であること
当院で使用するCollajuは、日本の医薬品医療機器等法上の承認を受けていない医療機器です。
入手経路
国内の輸入代行会社を通じて入手しています。個人輸入された医薬品・医療機器等の使用に関する注意点は、厚生労働省「個人輸入において注意すべき医薬品等について」もご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/healthhazard/
国内の承認医療機器等の有無
Collajuと同一の豚由来成分・性能を有する国内承認品は確認されていません。国内には、原料動物や製品仕様が異なる承認済みのアテロコラーゲン注入材がありますが、Collajuと同一の製品ではありません。
諸外国における安全性等の情報
製造販売元の公開情報では、Collajuは韓国食品医薬品安全処(MFDS)の許可を受け、欧州CEマークおよび中国NMPAの許可を取得した製品とされています。一方、主要な欧米諸国における使用状況や重大な副作用の頻度など、公開されている情報には限りがあります。そのため、非常にまれな合併症を含め、重大なリスクが十分に明らかになっていない可能性があります。
公的な救済制度について
国内未承認の医療機器を用いた治療で健康被害が生じた場合、医薬品副作用被害救済制度等の公的な救済制度の対象にはなりません。
レスチレン®ディファイン・リファインの承認範囲外使用について
レスチレン®ディファイン(承認番号30700BZX00281000)およびレスチレン®リファイン(承認番号30700BZX00282000)は、国内承認を受けたヒアルロン酸使用軟組織注入材です。承認された使用目的は、真皮中間層から深層へ注入し、中等度から重度の顔のしわ(ほうれい線など)を矯正・整容することです。口唇・眼瞼への使用や、隆鼻術など形状の変更を目的とする使用は承認範囲に含まれません。
当院で額、こめかみ、頬のボリューム補正や顎の形態調整など、承認された目的・部位と異なる使用を行う場合は、承認範囲外使用となります。製剤は国内の正規流通経路から入手しています。
目的によっては、国内でその目的に承認された他のヒアルロン酸製剤が存在する場合があります。承認範囲外使用の有効性・安全性は、国内の承認審査では確認されていません。また、承認範囲外の使用による健康被害は、公的な救済制度の対象とならない場合があります。
WEB予約・LINE予約のご案内
目元の小じわやクマ、ほうれい線、マリオネットライン、頬のこけ、額の凹凸、などでお悩みの方は、まずは診察でご相談ください。原因を確認したうえで、コラーゲン注入、ヒアルロン酸注入、または別の治療を含めてご提案します。
初めての方は「美容皮膚科・美容外科のご予約」から「初診」または、診察を受けたことがある方は「再診」からご希望の施術メニューをお選びください。
診察で適応があり、施術枠に空きがある場合は当日の処置も可能ですが、当日施術を確約するものではありません。